昔ほどではありませんが今でも、葬儀に関する大まかなしきたりや、ルールは存在します。亡くなった大切な故人をきちんと弔うためにも、こういったしきたりをぜひ知っておいたほうがよいでしょう。死亡から通夜までの流れを大まかに説明します。まず、病院で医師から死亡したという宣言を受けます。この宣言をうけてから、7日以内に、死亡した場所か、住所のある場所、もしくは、本籍地のある市区町村役場に死亡届を届け出ます。そしてそれと引き換えに、火葬を行うために必要な埋火葬許可証をもらってきます。
そして遺体を清め、納棺の儀式を行います。納棺の儀式は、今は葬儀社がやってくれることがほとんどです。納棺の際は、故人が愛用していたものを一緒におさめます。翌日に通夜を行います。通夜は本来、夜を徹して、故人と親しい関係にあった人々が集い、蝋燭や線香を絶やさず、故人を思う儀式です。しかし近年は、葬儀の代わりに、夜一時間程度通夜執り行い、通夜ぶるまいをする「半通夜」が主流になっています。通夜の定刻になったら、受付をし、お悔やみの言葉と、香典を受け取ります。
その後、通夜が行われ、通夜振る舞いという弔問客への飲食などの接待を行います。最近では、弔問客をお見送りする際に、弔問客全員に、お茶などの当日返礼品を渡すことが主流になっています。香典返しは、本来、いただいた香典の半分の金額にあたる品をお返しすることがしきたりです。香典の額が、当日返礼品の金額と見合わない場合は、49日法要後にその分の香典返しを発送します。