香典返しには、葬儀のときに一律の品物をお返しする即日返しと四十九日法要をめどにお返しするあと返しがありますが、近年では葬儀後の手間を省くために即日返しが一般的です。ただし、高額の香典をいただいた場合には、即日返しだけでなく、後日再びあと返しをするのが儀礼です。即日返しが香典金額にかかわらず、一律にお返しするものですが、即日返しだけで済ます目安はおよそ1万円までと考えておきます。そのため、何割程度のお返しとするかですが、1万円までの香典ならおよそ3割と考え2500円から3000円となります。
香典の総額が100万円程度なら、およそ25万円から30万円がお返しの総額です。一方、あと返しに関しては香典金額にあわせてお返ししていきます。割合は5割で個々に香典額の半返しをすることが多いです。基本的に2万円以上の香典をいただいた場合には、四十九日の法要のころに1万円を引いた差額分の半返しを目安にお返しを行います。親族からの香典は一般会葬者よりも高額なことが多いので、四十九日の法要にあわせてお返しします。
ただし、親族の場合は会食費も別途かかっているので、半返しよりも少なめでもいいですが、もし、遠方から交通費や宿泊費をかけて来てくれた親族に対しては逆に少し多めにお返しをします。また、現金でなくお線香やお花を送ってきてくれた人にはささやかでいいので菓子折りなどを送るようにします。金額によって送るものも違うので、リストを作成しておけば便利です。